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株式会社あけぼの印刷社

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    株式会社あけぼの印刷社

    エコスリーブランドで現像レスCTPプレート国内第一号導入(2023.11.15 プリテックステージ掲載)

    E-SAPで印刷品質も向上 パウダー削減にも効果
     茨城県水戸市に本社を構える(株)あけぼの印刷社(山田周社長)は2023年にエコスリージャパン(株)(岡本勝弘社長)の速乾印刷対応現像レスCTPプレート「アズーラ」を導入。
     今回の導入はアグフアからエコスリーへブランド変更してから初めての採用となるため、エコスリージャパン株式会社 岡本社長から山田社長へ記念品が贈られた。
     同社はアズーラの導入に加えて、アズーラの速乾印刷効果を最大限に発揮するためエコスリーが力を入れる印刷コンサルティングプログラム「E-SAP(ECO3 Sustainable Assist Program)」の取り組みも開始。今回、代表取締役 山田周社長、製造部 倉原秀基部長、印刷グループ 木村達也主任に採用の経緯や、効果などについて聞いた。

    アズーラ速乾印刷の導入経緯

     エコスリーの「アズーラ」を導入したきっかけについて製造部 倉原部長は「我々の課題の一つとして印刷の品質を上げたいと思っていた。そこでお付き合いのあるメーカーへ相談、テストしていた中、エコスリーの営業と知り合うきっかけがあり付き合いが始まった」と振り返る。
     また、E-SAPについては、「近隣の印刷会社でもエコスリーのプレートを導入していたため、見学したところ品質が非常に良く、刷り出し時の乾きも良かった。詳しく話を聞くと、エコスリーの「E-SAP(印刷サポートプログラム)」で、指導してもらっているということで、我々の抱えている課題を解決するには、エコスリーとお付き合いすることがいいんじゃないかと考え、提案してもらいテストを実施。テスト結果も良く、導入に至った」と採用の経緯を説明する。

    シャロウバレー砂目技術xガム洗浄方式プレートによる効果

     アズーラはガム洗浄方式の現像レスCTPプレートで、シャロウバレーという浅くて細かなエコスリー独自の砂目構造によって水とインキを極限まで絞って速乾印刷を実現することができる。現在あけぼの印刷社では、パウダーを10%削減して運用しており、今後はさらに10~15%削減を目指す。印刷グループ木村主任は「他の会社のように速乾印刷を実現していると自信をもって言えるようになりたい」と力を込める。
     プレートを選定していく中で機上処理版を検討したこともあったという。木村主任は「品質向上以前に、うまく運用ができなかった。メーカーの技術者の方の指導通りに作業しても現像カスなど問題が絶えなかった。さらにそうした問題について納得いく回答ももらえない状態で機上処理版に舵を切るのはリスクが高く、ならば現像有のプレートのままでいいとさえ思っていた」と語る。ガム洗浄方式のアズーラはアルカリ現像を必要としないプレートであり、環境対応でありながら高い印刷適正もあり、結果的に同社のニーズにマッチした。

    信頼と実績のエコスリー営業マンと印刷コンサルティングプログラム

      E-SAP (ECO3 Sustainable Assist Program)はエコスリーのプレートの性能を最大限に発揮するための印刷コンサルティングプログラム。品質の向上、メンテナンスのレベルを上げたいと考えていたあけぼの印刷社のニーズとエコスリーの提供するE-SAPのサービス内容が合致したことも「アズーラ」を導入するひとつのきっかけであった。
    「エコスリーはプレートメーカーでありながら、印刷機周辺まで踏み込んで指導してくれるというのは他社とはだいぶ異なっていた。これまでの実績によるノウハウから我々も安心して任せることができた。」(倉原部長)
    アズーラを本格運用して、約半年が経過した現在、問題なく運用できている。「現像有のプレートとほぼ変化なく運用できている。導入前からアズーラはプロ向けのプレート、扱いづらいという声は耳に入っていた。だが、テスト印刷の段階で問題なく刷れたため、正直言って自分たちが一番驚いたが、これまで自分たちが取り組んできたことが問題ないという裏付けでもあり自信にもつながった。またE-SAPによって印刷機のメンテナンス方法を初めて教えてもらった。メンテナンスを続ければ今までのトラブルも解決すると思っている。エコスリーの営業や印刷コンサルはトラブルやわからないことがあっても相談するとすぐ対応してくれる。他にはない手厚いサポートで大変ありがたい」(木村主任)とエコスリーのサポート体制にも高く評価している。

    あけぼの印刷社の速乾印刷への取り組み

     今後も速乾印刷を推進し、印刷品質の更なる向上を実現して美術関係の難しい仕事も目指す考えだ。「営業からの期待も大きいため難しい仕事も積極的にこなしていきたい。E-SAPによってオペレーターも学ぶ姿勢が身につき、モチベーションも上がっている。今後はエコスリーのサポートを得ながら、メンテナンスを習慣化していきたい。」(倉原部長)

    挑戦を続けるあけぼの印刷社

     アズーラを導入し、印刷現場の技術力向上を目指す同社は1946年創業以来、情報伝達業として「印刷会社から伝える会社へ」をコンセプトに各種印刷物を中心にデザイン・制作~流通までを一気通貫で手掛けている。近年では新たな事業開拓を目的に小売店の店舗装飾含めたサインディスプレイなど幅広い事業にも挑戦している。「5年ほど前からサインディスプレイの制作・設置事業を開始した。現在は商業印刷を中心に、サインディスプレイの製作・設置まで対応できるのが弊社の強み」(山田社長)
     山田社長は「元々は印刷工程の効率化を目指し、ムダを排除した取り組みを行っていた。しかし、市場の落ち込みが続く中で、ひたすら効率化してコスト削減しても売り上げが回復しない。売上を伸ばしていくには現在のオフセット印刷以外にも力を入れる必要がある。店舗装飾やパネル、POPの需要は高く、さらにオフセット印刷と近しい製造方法である。これはチャレンジするしかないと思った」と語る。現在ではサインディスプレイの製造・設置の売り上げは全体の約10%を占めている。

     また同社は、働き方改革においても副業の受け入れなどユニークな取り組みを行っている。日用品メーカー、大手物流会社に勤務するその分野でのプロの社員や個人事業主を招き、電話会議はもちろん、社員と同様に出社し、同じフロアで働いているケースもある。「販促物に関するアドバイス、物流事業の立ち上げやWeb制作など我々だけではできない部分はその分野のプロに入ってもらい指導していただいている。副業、個人事業主の方々との連携をさらに加速するため、事業再構築補助金で、本社を一部コワーキングスペースに改装した」(山田社長)。さらに、社内ではスーパーフレックス制度や独自のセールスインセンティブ制度を導入し、働き方改革にも積極的に取り組んでいる。
     自社の今後の方向性について山田社長は「今後も積極的に設備投資や社内改革に取り組み、さらに上のステージを目指したい。弊社の根幹である印刷を軸にwebを連動させたサービス、デジタルメディアの活用など、情報伝達手段のかけ合わせによって、お客様のニーズに最適な提案を提供する会社を目指して挑戦し続けていく」と語った。

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